2015年08月27日

東野圭吾



「白夜行」東野圭吾:著 集英社文庫
なんか濃いものが読みたくなったので、予想通りの東野を読んだ。伏線上手なので、素人にも「前にあーゆう風に終わったところが在ったよな」って前のページを捲って思い出すのである。そんで徐々に繋がってゆくのである。そして全体がジワーツと見えてくるのである。それを上手に開示してくれるのだ。小さなときの傷、その原因がすべて。とても揺さぶるストーリーで多かれ少なかれ,人は過去を引きずるのである。  


Posted by 新茶 at 14:56Comments(0)

2015年08月25日

随分と空きました。

なぜ?と聞かれたら、中傷に折れたからです。でも、どうでもよくなって再開します。本当は打たれ弱いんです。



芸術新潮の4、7月号で、若冲、暁斎の特集です。若冲は北斎と同じく徹底的に上手い。なんでも書けちゃう、そのう上にオリジナルな構成力と想像力まで備えている。変幻自在。暁斎はコンドルの師匠。この人は恐ろしを書いたら、いや、春画を書いてもなにやら人間の恐ろしげを浮き上らせてしまうのだ。筆を自在に操れた先人たちの力量の感服いたします。でもね、やっぱりすごいのは雪村のリョドウヒンだよな!日本画を見ているといつも思い浮かぶのだ。



「悟浄出立」万城目学:著 新潮社 「とっぴんぱらり・・・」以降読んでいなかったので、この「ごじょうしゅったつ」を読みました。直木賞候補に挙ったときの短編集なんだって。そのへんはすごくよく解かるきがした上手さというか、こんなにまで出来る人なんだというのが感想です。一晩で読んでしまいます。是非万城目の幅に広さを味わってください。司馬遷はいうことありません。ただ唖然とするばかり。沙悟浄から、ここまでの引っ張りも上手。



「ロクヨン64」横山秀夫:著 文春文庫
まあ、とにかく緊張の連続で嫌な奴がゾクゾクと出てきます。でもその処し方にエモイエヌ感動をおぼえました。がしかしです、ありえないでしょう。この粘着質な小説を書くという神経たるや常人では無い。でもスンゴク面白いのだ。



藤沢周平の「暗殺のの年輪」文春文庫と田辺聖子の「小倉百人一首」角川文庫
「暗殺の年輪」はしぶいく、極めてすといっく。いい。この一冊でも藤沢周平を語れるのかもしれない。凝縮されているのでゆっくり味わいたい短編集です。
「小倉百人一首」は今迄この田辺聖子を読んでいなかったことが悔やまれました。とても親切で腑に落ちることが多だ有りました。時代や人物との関連性はとても重要なんですね。是非!恋に狂って歌でも詠んでください。さすれば極楽、極楽。



「昆虫はもっとすごい」丸山宗利、養老猛司、中瀬悠太:著 光文社新書
もっとすごいを読みました。なるほど、昆虫はすごい。要するにこの地球上の生物はとんでもなくスゴイんです。自然科学に興味が湧いたらもうお手上げです。そして神様や呪術に行ってしまう人もいるのでしょう。この不思議さは誰も解からないのです。 
  


Posted by 新茶 at 09:40Comments(1)