2019年03月07日

イタリア


「ジーノの家」内田洋子:著 文春文庫
新潮社の「考える人」でずっと気になりながら遠巻きにみていた本の紹介でついに読んでしまいました。んーんなるほど上手い!。いいねー。イタリアがこんなに書けるなんてびっくりものでした。全くのイタリアが目の前に浮かぶし、なんか匂いまでも漂ってきそうです。全ての編が感動します。誰かも読んで下さい。私のイタリアはずーと前だけど、中世の面影を見せる景色は今も面々と続いていてほしいものです。あの喧噪や満面の笑顔の人々も。この本にはスケッチや写真が一枚も無いのだが、読んでみれば分かる。  


Posted by 新茶 at 08:21Comments(0)

2019年03月04日

乃南アサの紫蘭の花嫁


「紫蘭の花嫁」乃南アサ:著 文春文庫
無理があるけど、凄く面白い。入り組んでいるけど面白い。人は経験によって未来が決まる。女は強いけど、男は弱い。情けない程弱く脆弱なので、男には悲観した未来しか見えていない。乃南は女性を強く描く。
 昨日息子の引越しで、刈谷から豊橋に行ってきた。この小説に登場した場所なので背景を描くのが楽しかった。でも、疲れた。息子は私と同じ、性格なので、纏めたり、分類したりが非常に苦手ゆえに、苦悩している。同じ波長なので手に取るように解かる。行く末大丈夫なんだろうか?私と同じ轍を踏みそうだ。嫁さんが苦労するだろう。豊橋は大きな町でした。色んな土地にいろんな人が生きているんですね。  


Posted by 新茶 at 08:36Comments(0)