2017年07月31日

沼津:塩見:花火








7月29日(土)に塩見、高島から沼津の花火観覧のご招待を賜りましたのでお邪魔させて頂きました。駅からの大通りは、既に山車の音曲太鼓が打ち響き渡り、ロックのフェス会場になってました。夫妻の居住は狩野川沿いの6階の特等席で、まるでこの日の花火の為のマンションでした。yukariさんの豪華な手料理を頂いて、花火の時間になりバルコニーから目の前の花火を鑑賞(カンショウなんてものではなく、大騒ぎの大音響、エンドレスの轟音で、頭はパーチクリン、口は空いたまま、こちらもノリノリのパンクロックの出演者になりもうした次第)というか主催者になってしまいました。最初下の交差点は交通整理の叔父さんたちが「止まらないでねー」と言ってましたが、そのうち道路上はシートを敷いた人達が蟻の様に押し寄せて埋まってしまいました。スゴイですねーあんなに理路整然と浴衣を着て団扇を持って歩いていた人たちが、大挙して集合していつの間にか道路を埋め尽くし座りこんで、横たわっている人もいるんです。どこから来たんだろう?正面の静岡新聞社やホテル、マンションの上階も特等席でしょうがこちらもそれ以上の特等席でした(何故かと云えば、自由気ままをお客が勝手に思い込めるから)。以前この下を何回も通ったけど、まさかこの上から花火を見るなんて、人生はなるほど奇蹟の連続ですね。花火の後で話し込んでしまったので終電に危機一髪でした。塩見夫妻、そしてカヨちゃん「楽しかった。ありがとう!」2、3番目の写真はだぶってるね。編集の仕方が判らない。ノデゴメン
  


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2017年07月25日

鳥類学者



「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」川上和仁:著 新潮社
島→恐竜→鳥、ときましたがゼーンブ同じ様でした。とにかく何時も笑顔で読んでいられる川上氏の失態、ボケのステージでした。多分悪い人ではないでしょう。内容を知りたければ、帯を読めば内容以上にイメージできます。うれてます!笑えます!続々大増刷 出張先は、火山にジャングル、無人島!?1位 鳥類学者に必要なのは、一に体力。二に体力? 噴火する火山の溶岩、耳に飛び込む巨大蛾、襲い来るウツボと闘いながら、無人島に泳いで上陸し、吸血カラスを発見したのになぜか意気消沈。空飛ぶカタツムリに想いをはせ、鳥の骨に恍惚とし、増え続けるネズミ退治に悪戦苦闘するー せんせい、ご無事のお祈り、祈念しております・・・・(担当編集より)    これが帯。もう私の感想なんぞ、何もいりません。この帯のとおりどすえ。さいごに一言、頭にどれだけ残るかなあ。まあ学者が吉本よりになってきたってことかも。どこの世界にも面白い人は居るものです。次は小松貴さんの登場だよー。  


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2017年07月24日

遠州



「孤篷のひと」葉室 麟:著 角川書店
図書館からのメールが入ったので、早速借りてきて読んでしまいました。小堀遠州です。遠州の作風はどこか磯崎を彷彿させます。まあそのへんは置いといて、この物語は颯爽たる登場人物が多いんです。こんな人たちとの繋がりで遠州は生きていたんだと思うとため息が出てきます。でもその人たちと順行に付き合えていたのかと云えば大違いです。しからば、どんな風に?と問われれば遠州の様にです。優れた政治力をあの江戸期の刀の時代から経済の時代に即応した間を埋める美学です。多様性ともいえる、現代にも通じる哲学かもしれません。原理主義からの脱却です。利休の美学、織部の美学にはない晴れやかで、明るくて、この世の賛歌ともみえる雅でもあります、明るく生きよ。てな感じです。バロックだけど心はルネッサンスなんです。あの金谷のお茶の博物館の伏見奉行の写しは如実に遠州を表現しているし、いまの建築家には表現できない感覚をもちあわせています。だから遠州は他人を否定せずに、我が身の生きる教えとして接していたのです。人は一人では生きられないが、本の締めくくりでした。智人親王と遠州による桂離宮の話は納得しました。茶杓を削ろう
  


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2017年07月18日

ふたりの距離の概算



「ふたりの距離の概算」米澤穂信:著 角川文庫
これで古典部の話は終わるのかと思っていたら、まだ続くみたいです。氷菓からは5冊目だけどあんまりよく理解しながら読んでいたわけではない。学園ものや時代物は一定の枠があるので話が飛んで、時間や場所がずれても何とか思い出すので安心するけれど、なんだね、その場でじっくり徹底して掘り下げて言うべきことを言ってしまえば問題は起きないってのがタダあるね。それと、奥歯にものの挟まった言い回しや。憶測で持っておもいやりふうに黙っていたことが後になって、空回りし始めたりもするのだ。大体この辺は雲に巻かれているなと感じた付近が怪しい。まあそれでは問題が起きなくてつまんないだろうね。と言いながらもどこか面白い奉太郎の米澤を読んでしまうのであった。これは奉太郎のキャラが人畜無害だからでしょうね。次も文庫ななったら読むよ。ハードカバーは重たいし、持ち歩けないのだ。KINDLのスマホも重たい。この古典部シリーズは表紙がジョウズdesu。次は「鳥学者だからって・・・」に入っているけれど、「バッタ・・・」「人類・・・10万年」「虫の・・・」「古生物たち・・・」と興味あるアウトオブアカデミーが目白押しですねん。変だけどこれが私としては正解なのだ。




旅箪笥の上に並べた香合、蓋置、芋蔓を入れた器、下は香合の蓋の模様でちょっと乾山風だったので頂いた。模様というのもかわいいものである。芋蔓は小さいとかわいいけど繁茂すると手に負えない。すべて地球上では巨大化すると絶滅するのだ。  


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2017年07月12日

「遠まわりする雛」



「遠まわりする雛」米澤穂信:著 角川文庫
氷菓、愚者のエンドロール、クドリャフカの順番、この前の怖い話の「儚い羊たちの祝宴」の次がこの「遠まわりする雛」なかなか行間を読むことが出来ない私ですが、この米澤のもってまわった言い回しに引きずられてしまうのです。だからきちんと理解していないのに読み進んでいる、解かっていないんだとウスウス感じながらも読んでしまう不思議な感覚もヨネザワのミリョクと言ってしまいます。このシリーズの二人は好きなんです。判っちゃいるけどね、で次の概算も読みます。「鳥類学者・・・。」も買ってしまいました。ミーハーです。このごろ学者さんが媚び始めました。良い風に捉えます。しかし葉室燐の「孤蓬の人」も予約してあるのだ。遠州どすえー。

町内会の役員になってしまって、後悔の極みです。とんでもなく大量の仕事が次々と月が巡る度にズルズルと現れてきます。前任の方の苦労が推し量れるので、愚痴は言うまいと、覚悟してその場しのぎではあるけれど、村の為なら心してやらなければいけないんですね。でも多い!役
所が自治会に依存し過ぎなんです。いやもともと役所はこの様なコミュニティーにかんしての仕事の義務は無いのかなーとも思ってしまいます。じゃあ税金はインフラのみに?こんなことをの賜っていると後ろ指を指されてしまいますよ。でも思っていることって顔にでているんでしょうね。オレハイヤナジジイダゾー。


  


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2017年07月03日

玻璃の天



「玻璃の天」北村 薫:著 文春文庫
ベッキーさんの2作目で、3編の連作。昭和初期にこんなかっこいいおねえさんが居た筈もないと、思いながらも文武両道のスーパーガールを期待して、読んでしまうのでした。日本にとって暗黒の時代なんですが、何処かに成熟と退廃の饐えた匂いの中に、行き場の無いヒューマニズムが自暴自棄に走り始めようとしています。まさに今と同じです。何かの時代が終わり、何かが音もせずに迫っているようにも思えます。単行本は10年前に発行されて、次の「鷲と雪」で直木賞です。どうしようかな、米澤穂信が迫ってくるのです。昨日テレビに万城目と森見が映っていました。どうしようもない裏話をしていました。日テレの日美の萬鉄五郎は素晴らしかった。今から健康診断に行ってくるのだが、いろいろダメなんでしょうね。トシ  


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