2011年09月27日

「永遠のゼロ0」

「永遠のゼロ」を読んだ。百田尚樹著講談社文庫です。主人公は零戦闘機の飛行士。戦争賛美の話ではなく全く違うもっと個人そのものの、生きつづける意味を突きつけてくる話でした。せつないね。こんな人がいたかもしれない。現代は信念という点でユルイね。いやまだ僕の周りにもいるのかもしれない。としたら僕だけがユルイのかも・・・

どんでん返しとは言わないまでも中々いいエピローグでした。
ケジメが必要なんですね。  


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2011年09月19日

「あやつられ文楽鑑賞」


何日か前に書いた「仏果を得ず」の三浦しおんの「あやつられ文楽鑑賞」です。今朝落語の本のことを書いた後、プールで泳いでこようと思ったのだけれど、この本が面白くなって、途中で止められなくなったのでプールに行かずに読み続けてしまいました。読み落としの無いようにと、ゆっくり噛み締めるように読みました。仏果・・はとても面白い話だったけど、今度のは面白くためになる解説文で、まるで目の前で演じられているようです。三浦しおんは読者の掴みがとにかく上手!恥ずかしいことですが、判官びいきの語源を始めて知りました。日本文化はこんなもんだろうと箍を括ってはいけませんね。とんでもない文化を日本人は持っています。二冊を続けて読むことをお薦めします。読まないと損。後悔します。  


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2011年09月19日

はなしにならん!

面白い。このまえに読んだ「はなしがちがう!」田中啓文 著 集英社文庫の2が「はなしにならん!」です。ドタバタの連続でバカみたいな話しですが、これはこれでいいのだ!。でも落語と漫才コントとの違い、また古典芸能とは?の問題提起は面白い。ともあれ、このシリーズはどこまで続くのだろうか?次にはどんなドタバタが展開して、竜二くんがどんなふうに荒波を乗り越えて行くのかを期待しています。それにしても大阪の描き方がいい。よくは知らないけどね。多分、文化の根付き方が直截なんだね。  


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2011年09月12日

セガンティーニ


セガンテーニ展を見た。期待通りの絵だった。あの分割技法って掻き削りみたいだ。綿密に描くと同じ位根気のいる作業だ。アルプスの空気を出すために輪郭をしっかり残している。淡い色彩は幻想的な表現で、浮世絵、印象派の影響が色濃い。「森からの帰途」「アルプス三部作:生、自然、死」「日陰の憩い」「虚栄」が特に素晴らしい。いままで見た絵とは何かが違う。象徴的絵画でフリードリッヒを思い起こさせるが、牧歌的景観故に時代が大きく下ったことを実感する。技法も一つの芸術である。  


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2011年09月11日

小金井の江戸東京たてもの園

18キップで、K2さんと、TOKUちゃんとのトリオで行ってきました。私は念願の場所だったので、ウキウキして前日はあまり眠ってはいませんでした。園内の外広場でお昼を食べてから見学を始めました。西ゾーンからです。

三井邸:むくりの入母屋の屋根、文句なしに金持ちの家だね。なにも敵わない純和風建築

同行の真面目で研究熱心な二人。書院外の切目縁。書院の障子の縦長の白が背筋を立たせるのかな。

庭と建物が渾然一体

内部との堺は曖昧、同じ空気が流れてゆく

十五夜飾りで、十五本のすすき

組頭の家の内部:何かしらの秩序そして陰翳礼讃

堀口捨巳の小出邸:押入れの区切り方まで美学を駆使

玄関の帽子掛け?デ・スティール派のデザイン

前川國男自邸:居間、想像してたよりずっとコンパクト。でも全てが前川のモダニズムで完結している。宝石のような家

書斎:ストイック

是清邸の食堂外観、西川別邸との連続。赤松がFIT

西川別邸の正しい日本家屋。ガラス張りの現代建築との比較ではロハスでこちらの勝。

西川別邸に連続する会心庵茶室。二人は茶室にエロスを感じたらしい。んーん

子宝湯前の下町中通り:とても気に入っている景色。

天明家の書院外縁:美しいこと限りなし。しびれるー。
見れなかった建物もあったし疲れたけど、楽しかった。お二人さんありがとう!今度茶室オンパレードの三渓園に行こうよ。エロスとはちょっと違う何かも探ろうね。でも究極のコミュニケーションのことだから正しいのかも。  


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2011年09月07日

仏果を得ず


「仏果を得ず」三浦しおん/双葉文庫
これまたお勧めの本です。文楽の世界をどたばたと面白おかしく綴っているのですが、本当はすごい情熱で義太夫の主人公を描いている(作者は文楽がとっても好きなんだ)。文楽ってもう少し形式的に演じられていると思い込んでいたけど、衣装の下は汗びしょりで、役に成りきって、トランス状態になって演じて、もっともっと緊張感と情熱のある舞台なんだね。流してなんか出来ない芸能なんだ。全ての芸能はこの熱い臨場感で成り立っているんだ。今度近くで文楽の公演があったら行ってみよう。もっと前に読んでいたかった。形式の裏に潜む情熱と狂気。芸術って何らかの情熱と狂気とそして表現の自由への堺目かも。んーん惹かれる。
  


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2011年09月02日

台風だけど秋唄

秋になったから好きな歌をくちずさむ。大江千里の「秋唄」です。士会の掲示板でも云ってた曲。ニコニコ動画で聞けます。ちょっと時間が空いた夕方、人恋しくてため息なんかついちゃったら聞いてみて下さい。J-popも捨てたもんじゃないね。Bankbandもipodに入っています。  


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