2017年01月29日


 
「ST赤の調査ファイル」今野敏:著 講談社文庫
面白いですよ。病院、医者まあ白い巨塔です。守られているのは医者。患者じゃない。大体病院に行けば皆が感じる、あの待つという感覚。そして、否応なく払う金と薬。すぐに終わる診察。なんだか割り切れないでいるが、そういうものだろうでやり過ごす。病院ばかりではない、現代は全てにおいて理不尽なのだ。イライラしたら負け。でも正義とか倫理がどこかにはあるような気がする。ところで前にも書いたけど、病気とか医者はアナログの最前線、そして犯罪も同じだ。今回は医師の資格のある赤城が主人公でした。故に赤ファイル、次は黄色の山吹が主人公かな?今野敏はうまい!ダウンライトの証明が映っている。表紙のデザインは最悪

昨日プールに行った。もう37年泳いでいる。だけど全然速くならないのは物理的にというかスポーツ的に大きな間違いが在るのだと思う。足のビートが三拍子(ワルツ)が出来ないとかではなく、手の掻き方がだめなんだと思うけど、早くなったところでいいことなどありゃしないから現状維持で楽しくやろうと決意しました。だから遅くてもほっといてください。なぜこんなことをグチルかといえば、わたしより遅く始めたと思われる豊満な体形の老人(もしかしたら私より若いのかもしれません)がとなりのコースでわたしを軽々と抜いて行ったのです。私はゆったり泳いでいたけど、なんか言い訳で淋しくなっちゃいました。いつも負け犬の伊久美でした。ジャンジャン。  


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2017年01月27日

今野敏ST青



 「ST青の調査ファイル」今野敏:著 講談社文庫
霊魂とか亡霊とかのTV番組の製作スタッフと科学捜査の面々(今回は青山)の駆け引きのミステリー。科学者と超常現象のぶつかり合いの筈だが、調査官たちは淡々と科学し、調査する。そうです捜査するんじゃなくて調査するんです。調べるのと捜し出すの違いですが、警察内部での区分けだからどっちでもいいんです、読者にとっては。私の頭蓋骨の中のスクリーンでは登場人物達が元気よく動き回っているのですが、顔はノッペラボウです。読者それぞれが描くスクリーンではどんなキャスティングになっているんでしょう。頭蓋骨のなかのIPADはKINDLEよりすごいだろー?

  


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2017年01月24日

表紙なのだ


「有頂天家族」森見登美彦:著を太陽の塔の後で読んでみた。狸がにんげんに化けたお話です。色んなものにも化けるんだけど、にんげんの世界に化けたのが面白い。まあ取り留めもなく京都の町の中を走り回ってドタバタなんです。万城目学と張り合うかな?今を盛りの森見でこれは文庫版の表紙。


これが単行本の表紙。で拙者は読んだ後でこの単行本のひょうしを知った訳である。この表紙のイラストは草森秀一、続編は平田秀一が画いていてゾクゾクするほど素晴らしい。と動揺していてネットを見ていたら、出てきたのがこの西川真以子という画家のイラストがすげー!すぐにプリント。


この鉛筆捌きは尋常ではありません。動いて動いてとまりません。伊坂幸太郎みたいで、黒い線が世知辛い現代を、今という不安定を、現している様です。自分に無い若さなのかもしれない。とにかくいい。恐れ入りました。  


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2017年01月23日

今野敏モスクワ、もらいもの


「黒いモスクワ」今野敏:著 STのシリーズの3冊目。ロシアの事件を捜査?いつのまにかそのような状況になっているけど、物語、作り物だし面白いからいいとする。ラスプーチンも利用されて、フーンと納得。5人のキャラと菊川刑事のテレビドラマになっちゃってます。がしかし、素人の頭の中にここまで描けるのもスゴイ力です。浮世のしがらみを一時忘れるのには好都合です。くだらねー!と捨てられないのが今野敏。次は青



昨日提坂しげちゃんの伝手で割烹すずきから廃棄処分前の食器の整理を手伝いながら処分物を頂いてきました。オカピーとK2も一緒です。竹のざると白洲正子ばりの湯飲み、そしてステンレスの大きな網付鍋。帰路の車の中で、家内にどんな顔をされるか心配でした。「またー、いらないものをもらってきてー、どうすんのー!」っていうお言葉を想像していました。結果「まあ、いいじゃん」でした。胸がスー。

野菜のオカピーさん、ありがとう!蕪を漬けたら又もっていくよ。

マヌ・プラカッシュの折り紙顕微鏡はどうすると買えるの?
  


Posted by 新茶 at 09:14Comments(0)

2017年01月17日

毒物殺人



STはscientific task Force で科学特捜班なんだって。要するに現代では高度な科学的事件が頻発するようになってきて、アナログのむさ苦しい親父の刑事ではニッチモサッチモていうような状況になってきた。という設定です。そこで登場してきた5人の科学者なんだけど、当然の如く古い頑固な清張に出てきそうな退職間際の親父刑事とが張り合うんです。ヒエラルキーしか頭にない警察の組織ともに。そこをニカっと面白く今野敏はすりぬけて流石といわせます。ただし、伊東に着くのが速すぎる。でもいいとするし、このセラピーとかいうまやかしは読めてしまう。STはエピソードから読めば良い。大体に於いてシリーズものは著作順に読まないと損して気分になります。だから次はモスクワ。

暮れから庭の木の手入れと掃除をしてきましたが、ようやく恥ずかしく無くなりました。まあ他人からすれば「きたねー!」とのたまわれるかもしれませんが、貧困に免じてこの位で許してくだされ。でもね、松の葉を一本づつ拾うのは忍耐以外ありませぬ。そこの所どすえー。この松葉を一本づつ拾うのと、森見の有頂天家族(単行本の方)の表紙の画と通ずるものがあります。コツコツ  


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2017年01月16日

狂言


反射光が映っちゃってゴメン。2月19日です。ホール岡部で午後。お能じゃないので幽霊や魂や怨念の塊は出てこなくて、よりずっとユーモラスな古典芸能です。鉄板の笑いですが、ずうっと昔の景色が想像出来てタイムマシーンに載った気がします。勝手な思い込みだけどね。それにどたばたの踊りでもあります。喜怒哀楽が芸能の種です。

  


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2017年01月15日

再再開

電話での中傷のほとぼりもそろそろ醒めてきたようなので、再開します。もう居直りです、やるならやれ!ってな感じです。そんで近頃読んでいたのは今野敏です。間に森見登美彦や、伊坂幸太郎を入れていました。森見は京都の町の中が見れて狸は楽しいし、伊坂は相変わらず走り続けて死神は止まらないですね。もどって森見の表紙はびっくりものですよ。表紙と云えば西川真以子のイラストもすばらしい鉛筆捌きです。あこがれてしまいますね。拙者だけかなあ。今野敏の今はSTです。へんな5人が活躍します。読書がたのしくなりそうです。音楽はくるり、サニーデイズ、スピッツを聞いています。仔細は次回  


Posted by 新茶 at 16:25Comments(1)