2013年04月18日

花花

今朝の新聞に「都忘れ」の花が天気の欄に載っていましたので早速、写真を撮ってきました。野菊じゃん!って仰る方が居ると思うのですが、もうちょっと雅なんですね。全体に詰まっていてキッチリした風情です。野菊は野菊で味が有るのですが「都忘れ」は由来を知ればフーンと頷けます。鎌倉幕府の倒幕に敗れて、二十五歳の若さで佐渡に流された順徳天皇が愛でた花とされている。 
 ながらえて たとえは末に かえるとも 憂きはこの世の 都なりけり  
 諦念と歯ぎしりが浮かびます。最後は自害してしまうんですね。崇徳天皇の歯ぎしりもだぶって浮かんできます。
我が家の花は地に咲いているのですが、切って活けるのは心が痛むので切ったことは有りません。写真は朝日が強くて紫色が飛んでしまいそうなので、自分の影の中に入れました。天気の欄の横の「紫匂う」のカット絵は三人が追手を避けて渡ろうとする谷川の絵です。飛沫がいいです。紫の色っていうのは不可思議で気難しい色です。



Posted by 新茶 at 08:38│Comments(0)
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