2014年03月30日
掏摸
「掏摸」中村文則:著 河出文庫 本屋で帯に釣られて買ってしまった本が手つかずだったので読んだ。スリリングで、冷たくて、緊張を強いるストーリーが、主人公の虚無感を現していますが、少年との接点だけが希望なのかなにか解からないけど光だと思いました。記憶の片隅に残る先品です。続編があるらしいけど、有るという事は・・・ということ。
中学時代の恩師が亡くなられた。私のこんがらがった時代の支えだった先生でした。私の様な面倒な人間にも眼を背けることなく厳しく優しく接して下さいました。葬儀に接して、もう居ないんだという事に涙が止まらなかったけど、心の中で「ありがとうございました」と叫びました。
Posted by 新茶 at 16:17│Comments(0)