2014年07月07日

「お腹召しませ」

「お腹召しませ」

「お腹召しませ」浅田次郎:著 中公文庫
 何処かのブログで「えー!」と、驚いたので、再読しました。時代小説を浅田がどんな風に書こうとしていたかをプロローグで、また巻末でも語っているので私なんぞは、大変溜飲の降りる有り難い本だと思っていました。人として日々感じる小さな「そーだよな」を、虚と実を巧みに操りながらも納得させられて危うくも倫理観までも溜めこんでしまっています。軽いじゃんと言われようがいいんです。深読み出来なくても、単純に操られながらも、他人からすれば私の持つ倫理観などは、その辺に漂う埃程度の影響しかありませんから、素直に納得しながら読みました。逆に気に入っていて、是非と云えるほどのおすすめの本です。竹中平蔵の解説も微笑ましく思いました。6編の短編集で、どれも秀逸。再読だからといっても「あーうまいね」とかため息が出てしまいます。「御鷹狩」は涙物。

「お腹召しませ」

静岡新聞の「親鸞」の最終回でした。死んだからといって奇跡などは起こらず普通の人間として死にます。これが親鸞なのです!。絵は登場人物のオンステージで幕引きでした。名札が付いているけど。絵で覚えていて、越後に流れ着いたころを思い出しました。山口晃氏の巧妙な線画は良かったです。感謝!

サッカーはベスト4。ネイマールのいないブラジルはどうなるんでしょうね。結局ヨーロッパ2.ラテンアメリカ2でこれらのチームはやることなすこと全てがうまいんです速いんですスポーツなんです。彼らは瞬間のプレーです。三拍子やシンコペーションで、日本の間を置いた二拍子のリズムでグローバルのステージに上がろうとすれば置いて行かれるのは目に見えています。ガラパゴスでもいいことがあるのかもしれない、という淡い希望が蔓延している。



Posted by 新茶 at 08:55│Comments(0)
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