2014年07月20日

「橋ものがたり」

「橋ものがたり」

「橋ものがたり」藤沢周平:著 新潮文庫
あーだこーだと語っているけど、「橋ものがたり」を読んでなかったの?と言われそうですが、その通り。この短編集は市井の人々の情感、いや人間のというべき、生きる根底の人への思いの形をこれでもかという程に描いています。落ちてしまって、抗いきれない貧苦のなかでも人は誰かを信じたり、恋したりと、情熱を生きる故に燃やします、橋を舞台にして。橋が何かの転機であったり、結界であったりした時代ではあるけれど、節目を現す地点や舞台であったことは確かです。今の時代は節目も結界も曖昧で、消滅して見えない都市に変わってしまった様です。
 
「橋ものがたり」

先日事務局から頂いた水野朝顔先生の「狸々の舞」が朝日によろめきながら咲いていました。どこが狸なのかは見当が着きませんが、この妖艶さには騙されないぞえ?

「橋ものがたり」

無名の朝顔です。さっぱりとした水色は6:30のラジオ体操のようです。

「橋ものがたり」

真白い木槿もここぞと咲き誇っています。草木の生きる術は季節の節目に逆らわずに、夏になって表現の極致を迎えています。
今日もお茶の稽古に行って来ます。この稽古というのも日常の中に節目を作ってくれています。平茶碗が苦手です。



Posted by 新茶 at 11:00│Comments(0)
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