2014年09月16日

シンデレラ・ティース

シンデレラ・ティース

「シンデレラ・ティース」坂本 司:著 光文社文庫が瞬く間に終わりました。とにかく読みやすい。あの「和菓子のアン」の著者です。以前にもひきこもり探偵を何冊かを読んで、ここに書いた気がする。日常の些細な出来事の裏にある思いやりや、恨みはたまたは、恋心をさりげなく描いています。殺人事件でなくとも哲学が書けるし、人の本当の心は描けるのです。それは人間描写の達悦した筆さばきや、人間観察が地に足の着いた、教条主義でない心理学が根底にあると思います。近頃のテレビに登場する心理学者は聴いていられませんね。まあ、それはほっといて、人ってほんとに色んなことを思っているのですね。今回は歯医者さんのアルバイトをする女子大性がいかに社会に溶け込もうとするか、自分の位置の獲得の仕方を描いている、と読みました。ここ何年か歯医者さんに行ってないなあ。歯石がいっぱい着いていると思うのだ。そのうち(痛くならないと行かないんだよね)行こう。この本を読んだあとでも、歯医者さんは苦手なのだ。




Posted by 新茶 at 08:14│Comments(1)
この記事へのコメント
ハムスターの持っているチューブに付いている赤いリボンは口腔ガン撲滅のマークだそうです。父は口腔ガンでした。入歯のおさまりが悪くて痛がっていた場所でした。この物語に登場する、四谷君にやってもらっていたらなー、って思いました。検査室に向かって明るい廊下を一人で歩いてゆく父の後姿を思い出しました。
Posted by 新茶新茶 at 2014年09月16日 13:51
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