2015年01月10日

小国神社とサラ

小国神社とサラ
小国神社とサラ

遠州の小国神社に行って見よう!ってなことになってしまったので、行ってきた。大国主命が祀られています。立派で重厚な唐破風の向拝ですが、軒先が抑えられているので、親しみやすい本殿です。写真の舞殿も質素な作りながら、屋根の華麗な曲線で優美な空間を本殿の正面に設えています。檜皮葺の屋根も神の領域に大きな時間の堆積があることを示しています。神を祀る空間の演出って極めて人間的なんだって思いました。

小国神社とサラ

「荊の城 上、下」サラ・ウォーターズ:著 中村有希:訳 2004年 を読んだ。まるでディケンズです。「ディビッド・カッパフィールド」の時代のロンドンで起こった違う場面を見ている様でした。ディケンズが好きな人なら、また場末のヴィクトリア朝のロンドンがユートピアなんじゃないかなんて思っている頭の捻子が曲がった人なら、打ってつけの物語です。こういう私も、大学時代にはディケンズの典型に嵌っていました。あの様なカオス的状況の中で人間が立派に成長してゆく様は、嘘っぽくても昔から道徳的に人を納得させたのでしょうね。でもこの「荊・・・」は少し違うんだよ。ここが面白くて、サラらしいのかもね。暇があって、ディケンズやシャーロックホームズのロンドンの景色が好きなら読んで頂戴。



Posted by 新茶 at 09:29│Comments(0)
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