2015年03月05日

藤沢周平

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「用心棒日月抄」藤沢周平:著 新潮文庫 を読んだ。脱藩して、江戸でその日暮らしをせざるを得なくなった東北の武士、又八郎が時を同じくして忠臣蔵の事件と係わり合う展開は、これぞ時代劇ってな感じで、拍手喝采です。なにせ、剣術の立ち回りも劇画的で素晴らしい。てなことを言ってますが、剣道は知りません。解かりやすくて面白い藤沢周平です。
 芸術新潮の昨年の11月号の京都博物館の特集です。あの谷口吉生の京博です。例によって水面とキャノピー。しかし内容は建物ではありませぬ。あくまで中身です。山下裕二+千宗屋の解説、そして挿画は山口晃。以前見た時はなにを見ていたのか。すごいのがイッパイつまっていいるんだ。雪村の鯉が有るんですね、ファンタジーの極みです。
 「木守」写し、赤楽茶碗です。赤とかって色の話では無くこの輪郭の描く線の素晴らしさです。固い直線でもなく、奇を衒った曲線でもなく暴れたふりの自由さでもない、細筆でサラツと引いたモダンな線です。それが有ってこその赤と黒なんです。しかしこれが、写しで、本歌は長次郎の「木守」なんです。ため息の出るようなデザインです。口径11.7cmで小ぶりなんです。



Posted by 新茶 at 08:37│Comments(0)
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