2017年12月18日

さよなら妖精

さよなら妖精

「さよなら妖精」米澤穂信:著 創元推理文庫
米澤に関して読む順番などは気にしていない。だからいちごタルトもいつの日にか読むんだろう。今回の太刀洗と守屋も前回と同じく奥歯にものの挟まった会話で、展開していく。が、しかし、なのである。そうです。人は思いのほか饒舌にならざるを得ない時もあるのです。心とは言葉なんです。いろはにが抽象であるにもかかわらず、気持ちを具体的に表現できる音なのです。それで今回は人が他人と一緒に生きる国や共同体とはいったい何なのだろうという問題を提示しています。何故、社会の既成の枠の中で生きて行かねばならないのか?不思議な地球の中に自由に生きる術はとても小さいということです。一人では生きられないけれど、社会で生きるのもそんなに簡単ではありません。マーヤのボスニア・ヘルツェゴビナの紛争が、私にとっては自治会の行動とダブって見えてきました。



Posted by 新茶 at 08:42│Comments(0)
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