2011年09月12日

セガンティーニ

セガンティーニ
セガンテーニ展を見た。期待通りの絵だった。あの分割技法って掻き削りみたいだ。綿密に描くと同じ位根気のいる作業だ。アルプスの空気を出すために輪郭をしっかり残している。淡い色彩は幻想的な表現で、浮世絵、印象派の影響が色濃い。「森からの帰途」「アルプス三部作:生、自然、死」「日陰の憩い」「虚栄」が特に素晴らしい。いままで見た絵とは何かが違う。象徴的絵画でフリードリッヒを思い起こさせるが、牧歌的景観故に時代が大きく下ったことを実感する。技法も一つの芸術である。



Posted by 新茶 at 21:30│Comments(0)
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