2012年04月15日

「風の組曲」と芸術新潮12月号

「風の組曲」と芸術新潮12月号
 パウル・クレー小論の前編。クレーの絵を記号的解釈より純粋無垢な絵として読み解いている。どちらでもいい。どちらも有り。ラベルを聞きながら読む。この時期の芸術は何かが湧いてくる。新しい時代のリズム、モダニズムが。
内田樹邸の記録が連載されていたが、すでに完成されている。職人に対する畏敬の念が解る。
家事のニホヘトと高橋みどりの食道楽はもうたまりません。
 「風の組曲」俵 万智は楽しい本でした。高貴でもなく下品でもなく身近な感覚で読めました、万城目学や三浦しおんを読んだときの感じです。こちらの心の襞まで読み解かれているような、肉親にぴったり寄り添われて話かけられているような感じで、見透かされているようで、こちらが身を避ける場がないほど突いてくる。他者の歌や文の解釈までも。
 世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平 の歌が実感できる歳になってしまった。




Posted by 新茶 at 10:12│Comments(0)
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