2012年07月12日

雨で憂鬱

雨で憂鬱
松本清張(中)を読んだ。この清張の面白さは、動機って書いたけど、人の万人の心理を知り抜いていることだろうと思いました。自分だけにしかこの気持ちはないだろうと思っている邪悪なバカげた気持ちを、皆だれしも持ち歩いているってこと。読まれていないだろうと思っていることも他人にはお見通し、それが書かれているから、気が重たくなって中断してしまったりする。逆にそれが面白みになるのだ。解った風だねえ。でも何故あの時あんな行動をしたんだろうっていうのが、いつもの感想だけど、多少事件の展開が読めているから言えるんだ。自分の行動はなんてバカなんだろうと思うことばかりなのにね。愚行の人生。訂正不能の人生。
 大津のイジメは少し進展していますが、まだわかりませんよ。知ってるけど隠蔽(シランフリ)は戦後の日本の恥ずかしい術ですから。えせ民主主義もこれがなくっちゃここまで生き延びられなかったんです。シランフリの亡霊はまだまだ成長するかもよ。現実の怖さに比べたら清張の語る悲劇も物語、故に読めるのだ。
 梅雨時は風情が無くなったね。ツバメも道路を低空飛行しても、車にぶち当たって、雨に晒されてせつないね。憂鬱を振り払える何か笑えるものを探します。



Posted by 新茶 at 09:17│Comments(3)
この記事へのコメント
私も憂鬱ですう。
今日午後、成果の出ない仕事について、偉い人達に謝りに行って来ます。前に話したかどうか、補助金を返す返さないの話で・・・
私の正念場です。まあ、死ね!とは言わないだろうから・・・
復活したらまたコメントしま~すです。
Posted by おかぴー at 2012年07月12日 10:19
偉い人達?お謝り?補助金?正念場?死?ただごとじゃないね。私には縁遠い単語の世界だろうけど、深呼吸しながら行ってきてください。
Posted by 自称詩人 at 2012年07月12日 10:57
大津イジメ事件が少し進展:自殺の原因の一部と教育委員会が発表。一部っていうのが解せない。イジメが99%でも一部なのかね。先生が笑って素通りしたのも1%に入ると思うけど。こういう言葉が教育者から出てくると、教育者っていうのも信じきれないね。文科省が要請が有れば出向きますっていうけど、要請をする側が要請したくない人達ばかりだから(要請すると評価が下がってしまうから)要請する筈がないよね。汚い日本語を使う教育者ですね。恥ずかしい!藤沢周平、山本周五郎の描く日本人は何処へ行ってしまったんだろう。大津市には居ない。教育者がこんな詭弁を使うから。それにしてもむごい事件だし、情けない展開だ。
Posted by 自称詩人 at 2012年07月12日 18:28
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