2012年08月05日

「骨の記憶」楡 周平

「骨の記憶」楡 周平
 東北の悲惨な旧家と貧しい家の昭和の歴史をミステリーにしている。濃厚かつ緻密に時代の風景や時間を描写しているので、心情を隈なく読めて、胸を打つ話にしている。根底は愛憎と金。今、日曜美術館で松本俊介を見ていたけど、何かが共通していたと感じた。時間は戦中と戦後だけど荒廃した時間の中の一途な意志である。主人公、長沢一郎の場合はある事件がきっかけで歪んだ一途さになってゆくのだけど。死ぬ前に一目見ておきたい人、一言を言っておきたいこと。・・・
 僕は飛ぶよ、併図のジャケット写真はGIPSY KINGSの「MOSAIQUE」。K2さんのコメントに書いたVOLAREが入っているアルバムです。30年も前のCDだけどワールドミュージックに惹かれていた頃によく聞いていました。たまに聞くといいね。フラメンコのマニアからすればとんでもない邪道かもしれなかったけど、一時の音楽でこれでもいいのかなって思えるし、意外と心にジワーと沁みてくるのです。ラテンの情熱は確かに生命の儚さと無限の愛や魂を歌うのにぴったりです。なあんちゃって、スペイン語は判りませんが、ラテンは心と体で聞きましょう。



Posted by 新茶 at 11:16│Comments(2)
この記事へのコメント
新ちゃんはすごいね~。知識の宝庫だぁ
Posted by おかぴー at 2012年08月06日 10:55
あれあれ随分褒めてくれちゃってるじゃないですか。それに値する程の中身じゃないことは皆さんご存知ですね。礼儀としてオブリガード(ありがとう)です。
Posted by 自称詩人 at 2012年08月06日 21:03
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    コメント(2)