2019年09月10日

何だかんだの京極



「今昔続百鬼(雲)~多々良先生行状記~」京極夏彦:著 講談社文庫
まったくもって長ったらしいタイトルでウザイのでごじゃる。其れにもまして、京極らしく750ページもあるのだ。これには馴れしかないし、流ちょうに時間の許す限り一字一句をていねいに読み通すのが最善の行いなのである。とはいえ、時間は許さないのであるが、アインシュタインの如く私だけ周りとは時間の空間が歪んでしまっているので、開き直って読みました。ほんと、面白い!ナンデミンナヨマナイノカナア。結構自分を肯定出来るし、悩まずに生きていていいんだと思えるし、他人も動物の一種だと思えば、人類皆兄弟って感じです。行状記とはドタバタの意味で、ギョウジョウって打つと出て、コウジョウではないんだね。

話し変わってしまうけど、韓国なんだけどいいかな?
インテリ左翼はなぜ韓国を擁護するんだろうか?慰安婦、徴用(出稼ぎ)、竹島、旭日旗、反日運動等の答を我々ボンクラに説明してから擁護論を述べて欲しいのだ。竹島を渡すの?賠償金をだしつづけるの?朝日新聞の社旗はOKなの?これらに対しての答を云わずにヘイトという言葉で論理の姿勢を問うのは答を出してから云って欲しいのだ。ダイタイニオイテ、慰安婦少女像はアートや芸術ではありませぬ。プロバガンダを剥がしたら何の意味もない座った少女という彫刻です。内田 樹先生はもう少しファシリテーションが出来る人かと思いましたが、寂しいですね。このような展開が恥ずかしいと思っている韓国人もいるのかなあ。  


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2019年08月23日

メダカ



「メダカ」この夏最期のメダカの幼魚3匹。他の幼魚はもう大きくなって可愛げもなくなってきて、これが多分この夏終わりなんだと思う。この夏は大量に孵化してしまったので、可愛いとはいえテンテコマイでした。最初は2~3mmでミジンコが湧いたのかと思っていたらバイカモの下でウヨウヨ泳いでました。メダカのコドモ用の餌をダイソーで買ってきて毎朝水が腐らない程度に与えていましたが、もう大きくなってどうしようかと腕を組んで考えています。しかもうちのメダカは、ヒメダカや白いめだかと普通のメダカの混合種なのでオイソレト川に放流できないのです。そう、飼いつづけるしかないんです。
この水槽容器は母の吸引の容器です。すごいでしょ。外の流しの下に見つけたので、きれいにして使っています。水槽の白い砂のなかにはミジンコも元気に泳いでいます。生物はゆかいです。恐竜や昆虫もいいけど、一番手ごわいのは人間だね。未だにぼくは宇宙に地球と々星があるとは思えない。奇蹟の星だと思う。  


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2019年08月07日

弔堂



「破曉」書楼弔堂 京極夏彦 集英社文庫
本を読む楽しみを、文字を味わい、自分の描いたイメージを展開させるのが如何に面白いかをまた味わいました。六編の短編集だけど、登場するのは歴代の作家です。とても楽しく活躍している姿が描かれていて読者は知り得たことが嬉しくてたまらなくなります。文体や言葉の使い方など一行一行に味わいのある日本語です。ゆっくりでいいので噛みしめて読んで欲しい作品です。  


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2019年07月25日

アウトの人



「パリ警視庁 迷宮捜査班」早川ポケットミステリー
近頃はやりの警察もので、ここはパリ。手におえない外れの刑事を集めて警察内の風通をよくしてあばずれたちを寄せ集めたのは良かったのか?迷宮入りだった事件を解決など出来る筈はないと箍を括って放りだしたけど阿仁はからんや、変な奴らは真相をつかみはじめるのであった。何処でも同じような設定が世界に広がっているんですね。考えることはみな同じで、コードに載らない人間が登場するのを待っているんだね。面白くない人間は関東に多いけど、面白いふりをしたにんげんは関西に多い。そして面白くもなかったお笑いで、オーソリティーぶっている古参の漫才師のかっこ悪さは見るに耐えなく思えます。EXITや草彅が何十年経ったあとに古参ぶってさんまや松本、巨人のように振る舞っていたらいやだね。漫才は刹那で終わりです。泡のようでいいんです。
 
  


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2019年07月03日

やる気&とっておき


「やる気のない刺客」再読 佐藤雅美:著 角川文庫
再読なんだが、何度読んでも面白い。赤ひげほどストイックでもないところもいい。シリーズを続けてほしいものです。何時ものことながらこの作家の事細かな文中の説明、解説には感謝します。江戸がズート近く見えてきます。
「とっておき名短編」北村 薫、宮部みゆき:編 ちくま文庫
いろんな作家がいて、いろんな作風のたんぺんが読めます。文学ってすごい領域なんだな?って思いました。ホラーや毒っぽいもの、サスペンスやおどろおどろしいもの、ととてもじゃないがページを捲れないものと、そんな中でっ作品を綴り続ける精神力ってのは以上です。異常で飯を食うってのもなんだかなー?てのが感想でした。二度と読まないでしょうが、「異形」はおもしろかった。

近頃気になっていることが有る。それは子の画目でもそうなのだが、テレビも途中でコマーシャルが入るのが頻繁になったこと、しかも大事なところでだ。集中力が途切れるのだ。現代はじっくり考えさせない浮薄なうわべだけの時代なんだってことかな?大事なことはいろいろ跨いでやっとたどり着くみたいで、粘着質の奴だけがゴールできるんだ。途中の色んな誘惑に負けては駄目なんだ。俺は弱いんだな。

因みに2冊とも図書館です。
  


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2019年06月20日

メダカ




「メダカ」が孵化して泳いでいます。上は10匹ほど、下のバケツは3匹、まだ孵化しそうです。今の季節はバイカモを成魚から離して別の容器にうつしておけばどんどん出てきます。実は上のステンレスの容器はカエルのメスが卵を産みにわが家のメダカの水槽(甕)にとびこんだのを、メダカのこどもを喰らいに来たと勘違いして移動させたものです。カエルも産卵時期です。日本の春はヨミガエル季節で、近くの田んぼも水を張ってツバメやら鳥たちが騒ぎまわっています。
 私といえば、近頃体力が落ちて、1000mを一機に泳げなくなりました。もともとアメンボウみたいな速さですから体育系の水泳部風な兄さんたちに迷惑をかけないようにと「ゆっくりコース」をただひたすら平泳ぎの速さのクロールで泳いでいたのですが、一瞬ガラスに写った自分の体を見て、なんだこれは!と、老人そのものだはないか!と驚嘆したわけです。老いというものにあまり遁弱なく平然と過ごしてきたことを悔やみました。若くはないのだ。老いることの寂しさを感じることも、本当のワビさびをしることなんだと無理やり実感しました。だから疲れたらガラスを見ずに途中で休みます。この前兆も去年、オトトシの自治会のお役目の間のモタツキに現れていたんでしょうね。でもね、モトモトコンナモンデス。
 カワバタモロコやバラタナゴを飼ったのは30歳ころだったもんな。あの頃のガラスの水槽は何処にいったんでしょうね。  


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2019年06月18日

続いて清張



「鬼火の町」松本清張:著 文春文庫
時代劇で岡っ引きが主人公。実に勧善懲悪なんだけど、苦境が面白く、うーんなんでそうなるの?と思いながらその仕組みも想像のうち。どうしてその苦境を乗り越えるかがキーポイントで、ここでは、川路三左衛門聖謨というスーパーマンの登場で一件落着と相成りまして、なんだけど、それだけでは面白さも9割、最後の俳人の語りで十割となる。私が語ると面白くないけど、読めばぐーと面白さが判る。さいごの一行に煙管が登場。

  


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2019年06月13日

松本清張



「火神被殺」松本清張:著 文春文庫
いまさらの如くスゴイですね。短編でも清張は完璧です。こちらの頭もズシンと答えます。動機の背景にある人間の不条理を読者の罪悪感にまみれた過去から引き出してきます。お前も同じ人間だぞー!ってね。怖いけどシンクロしてしまうので、どんどんページを捲ってしまうんだよね。どこかでミスをする。ミスだらけの私も安心する。他人のミスを期待はしないけど、弱い人間同士だから、許容はするよ。  


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2019年06月10日

雑多どうでもいいこと



「ズッキーニ」永田さんから頂いたズッキーニなのだ。この絵ではスケールが解らないだろう・・・35cmもあるのだよ。しかも4本も頂いちゃったのだ。わが家で35cmのズキーニが4本あったらどのようして食べると思うかね?思案中にだね、日曜日の夕刻前には突然訪れる輩がいるもので、作りもしないズキーニ談義が始まるのです。で、これが残りの1ポンなのです。今夜のおかずにこのズッキーニをベーコンとか野菜をオリーブオイルとワインで炒めたのが出る筈です。プロヴァンス風に私がやります、黒こしょうも思いっきり振ってね。家人達にはタブン不評になるでしょう、文句言わずに黙って食べることを希望いたします。



「どんでん返し」これは:2で、近頃の作家のどんでん返しです。:1はちょっと前の作家のどんでん返しです。計算されていますから気を付けて読まないと見落とす・読み落しがないようにと構えますが、それでもバカな私は引っかかります。引っかかってすっきりする場合と、モヤモヤが増幅される場合と二通りです。その他に、これが大事、どこが?ってのも有ります。多分読めてないんでしょうね。読みながら絵を描けていない、読解力が希薄なときもあります。だって布団に入ってから寝るまえのウトウト状態だもんね。おゆるしくだされたくぞんじまする。



「遼太郎」もうじき1ヶ月。生命体という形から人間に順応してきました。そして阿弥陀様のような寝顔に人間の崇高さも現れてきました。だれでもこんな時期を経てくるんだよね。みんな天使、なぜか空を見上げてしまいます。
  


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2019年05月29日

変幻


「変幻」今野敏:著 講談社ノベルス 
同期シリーズの完結編なんだって、3冊で終わりはもったいない。今野は嫌な奴をほんとにいやな奴に仕立てる。いやな奴の振る舞いを微細に描く。このいやな奴は何処にでもいてこの私のような善人を苦しめるのである。向こうからすればこっちがいやーな奴なんだろうね。相対的なんだけど、絶対的だと思い込むじじぶんの小ささに呆れてしまいました。宇田川の像が痲取に盾ついたときにぼやけていた像がくっきりと見えました。
 主人公に自分を重ね私だったらこうするし、こんな時だったらこうするとか色々自分の得意技を駆使して切り抜けてやるなんて思いながら読んでいるけど、実際の自分はドジのオンパレードで、外から見れば「なんであいつはこんなにひどいんだ」と、呆れているくせに、そんなんじゃない自分も何処かに居るような気がして勧善懲悪の単純なストーリーの世界を浮揚し、遊んでいるのです。ばかだね。他人はドジをしないで順風満帆に幸せの道をまっしぐらに歩んでいます。サイボーグのようにね。
 
 うどんこ病の垣根に薬を散布したら、次の日は大雨でした。もう一度やる?このうどんこ病の垣根の樹木の名前は何だろう。調べてみます。多分マサキでしょう。なぜこんな木を父は植えたのでしょう。このうどんこ病は年がら年中治まるときをしらないのです、やだな。植えた理由を考えてみます。

  


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