2018年01月27日
西加奈子「サラバ」
「サラバ」西 加奈子:著
「さくら」「円卓」「こうふくみどりの」と立て続けに読んできた。何故か判らないけど読む気持ちになった。一体なんだ、誰?よく判らないけど気になる作家、登場人物もそう。こちらも突っかかりたくなるけど、疲れるから構わずに目線だけ這わせて黙ってみている。そういう人。たぶん、自分の中にある感情を露呈させて代弁しているかのようでもあるのだ。男も女も同じく感情という揺らぎは極めてアナログで、制御出来ないのだ。太古の昔からこの人間の気持ちという不可思議な正体は時間とともににんげんに一番大事なものなのかもしれません。それにしてもかわらぬ感情というものを書き続ける小説って変わっているようで、一つも変わらないのですね。一昔からはとんでもなく変わっている小説です、この「サラバ」は。次に宮部を読んじゃってます。
Posted by 新茶 at
09:50
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