2019年11月30日
今野 敏
「回帰」今野敏:著 幻冬舎文庫
久々の強行犯係の樋口顕の登場。今回も例によってスパツとはいきません。つねに逡巡しながら、戸惑いながらも結果はベター、いやベストになります。わかっちゃいるけど読んじゃうんだよね。回りくどい様な、思考のためらいやどこかでバランスを取りながらの言動にいらだちを感じながらもページを捲ってどんな結末かに届くのかをみたいのです。そういう飽きさせないじゅつに取り込まれているんでしょうか。多分終わらないでしょうね。それにしても公安てのは怖いしろものですね。何処まで知られているんでしょうか。酷い政治家でできているこの国家って何?デモクラシーって本当にあるの?
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09:54
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2019年11月17日
栗本 薫
「ぼくの時代」栗本薫:著
だいたいにおいて、いままで栗本薫を後回しにして来たから、完全に遅れて来た老人になってしまいました。どうじだいてきに読んでおけば良かったんでしょうに、私の人生が変っていた筈だと思える本でした。だから、まわりの人はこのほんを読んでいて、話の中に紛れ込んでいたフレーズとか筋道とかでわたしに問いかけていたこともあったんだろうと思うと、トンチンカンな私に?ってなったんでしょうね。でも抜け落ちているって誰にでもあって完全な平滑面などありゃしないのだ。デコボコなアナログのノイズが吾なのだ。この3冊、時代と気持ちと世界はいまの青春時代の人にも読んで欲しい作品です。青臭ければ青臭い程輝いていると思える時が来ます。懐古も大事な事です。
Posted by 新茶 at
07:29
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