2013年03月12日
鮎師
「鮎師」夢枕獏:著 文春文庫
バタバタした毎日と風邪と鼻炎で日々を過ごしていたら、本を読まずに過ごしていました。有り得るんだね。でもって、昨日に読み終わったのがこの本です。夢枕獏は惹きつけるのが旨くて、話を聞いているようで、字を、文を追っている気がしないのだ。さすが!ですね。内容は巨大と云える鮎を追いかける曰く憑きの釣師(鮎師)に惹かれた主人公が語るその鮎師と鮎の話である。釣りのド素人でもその感覚をリアルに感動させてくれます。陰毛の毛バリには恐れ入りました。川原の雰囲気は小さな頃に叔父に連れられていった朝比奈川の釣りの風景を甦らせてくれました。その叔父も私の母と同じく要介護の人になりました。
そんでね、少し逸れて表紙です。いいでしょう。神村雪佳「蝶千種・海路」だそうです。琳派ファンだと知っている雪佳です。どこも尖っていないで、木綿のような絵っていうのも日本の夏を象徴しています。
少し暖かくなってきたので、湯たんぽは止めました。寝るときに、足の指とアキレスを運動させてから寝るとホカホカしてきてグッスリです。もう春だね。ボントロさんも眠りから覚めないかなー。
Posted by 新茶 at 10:48│Comments(1)
この記事へのコメント
今日ボントロさんの所に寄ってきたら目を少し開けて、手を握り替えしてきました。我母は入院です。血液中低酸素と低体温です。トーマス・マンが「魔の山」で云っていた、誕生ー酸化ー燃焼ー腐敗ー死が哺乳類の原則です。オボロゲな記憶だけどね。維持するために食べて呼吸して、酸化して生きているんだ。すごい装置です。でも何の為?
Posted by 新茶
at 2013年03月12日 17:21
