2013年05月11日
ヒトリシズカ
「ヒトリシズカ」誉田哲也:著 双葉文庫
一気読みをしてしまいました。眠い。帯がまた、これでもかっていうほど吊の様相だけど、当たっている。警察官も人間らしく登場させて生き生きと動いている。前回と同じくブットンダ女を登場させて、面白さと、心にズシンとくるものを描いている。話の展開がクレッシェンドしていくので、先が読めても止められなくってしまいます。幼女の時から自分の生き方を決めてしまった人生。「私は私のやりかたで、暴力をコントロールする。」という言葉にこの女の生き方、まさに、どんな社会であろうとも自分で生き抜く姿勢、女性故に持ちえる強さを語っている。大体に於いて、小説に登場する人物って、この一途な生き方をした人物を描いているんだよね。私の回りを見てみれば皆そのような生き方をしているようにも見えてくる。
次は橋本治を再読してみようと思う。
Posted by 新茶 at 09:27│Comments(0)