2013年05月23日

狂言

狂言
「茂山狂言かるた」茂山千作:監修 檜書店

茂山千作さんが亡くなった。93歳だったそうです。擦れながらも大きな力のある声での芸は一日にしては成り得ない修行の賜物でした。写真は何回か、焼津と清水で公演を観た時に買ってきたもので、セリフがカルタになっています。読み上げると、舞台が思い出されます。茂山家の狂言はお豆腐狂言と言います。このお豆腐狂言は馴染みやすく気軽に狂言を楽しんで貰いたいということで、茂山家の狂言をこの様に呼ぶことになったそうです。能の合間に遣る狂言もいいのですが、狂言のみで舞台を仕切るのは気が入っていて面白いものが有ります。「日本語であそぼ」の万作さんも素晴らしい役者ですが、この茂山家の狂言も素晴らしい舞台を創ります。抽象と形式美の中に機知に富んだ遊びを誰でも理解できるように演じます。この相矛盾する要素を芸能にしてしまう文化って驚きです。体を使ったファシリテーションです。千作さんのご冥福を祈ります。観る機会が少ないのは残念です。

写真が暗かったので入れ替えました。



Posted by 新茶 at 10:07│Comments(0)
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