2013年06月21日
なだいなだ
古典を読む「江戸狂歌」なだいなだ:著 岩波書店 を読んだ。先日亡くなられたので、図書館に行って探していたら、コーナーを設けてあったので、数冊借りてきた。面白かったのはこの本である。まだまだ知らないジャンルが一杯あることを実感した次第である。狂歌というものが文化的に一体どんな役割を担ってきたのかを知るうえではこんなに分かり安く紹介されている本はないのではないかと思う。封建時代という身分制度の中で、隙あらば何処かに自由を探して自分自身のアイデンティティーを表現していった古人たちのユーモア精神を時代と共に紹介しています。どんなに時が流れても人はアイデンティティーの為には自由の隙間を探してそこで表現しているものなんですね。狂歌は遊びから始まった文化の一つですが、この文字を獲得したことから始まる「遊び」こそが自由の種ともいえるのです。狂言なども然りです。文化の歴史も面白いですねー。蜀山人(四方赤良)を知りました。狂名も面白いのばっかりで、この蜀山人の四方赤良も「夜も明ける」ってなダジャレです。他にもすごいのばっかりです。いいんです。自由なんです。
Posted by 新茶 at 10:11│Comments(0)