2013年10月14日
文楽「ひらがな盛衰記」
また今年もグランシップの文楽公演を観に行ってきました。
みんながみんな戦っていたり喧嘩をしたりしていて、怨念や恨み辛みの感情が溢れていた時代、また不条理の連鎖の渦中に生きていた人々の癒し(人情味:時代錯誤の古い言葉かも)がこの人形浄瑠璃のストーリーに映し出されている。太棹をバックにした太夫の絶叫が観客の心情とシンクロする。LIVEとはどんな時代にも芸能の原点でもあるんですね。去年の文楽の時も書いてたけど、太棹(三味線)の撥さばきはロックその物です。公演前のワークショップ(三味線)も非常に面白い話が聞けました。間合いリズムの感性は相手を読むこと、共感することを楽しまないと成立しないんだってこと。現代はニセのウワベの共感で溢れているのかも・・・いや昔も今も同じかな?。「ひらがな盛衰記」は子供の取り違えに段を発した話しですが、全体を通して観た方が解りやすいかもしれない、でも充分に面白みは熱演ゆえに私には伝わりました。
昼はお茶の稽古に行って来た。釜が真ん中なので、長板の中置です。中心に釜を据えるという、斜に構えないで真正面を向くという、腰の据わった美学は武道に近い手前なのかな?と勝手に思い込んでいます。ゆらゆら揺れ動く視点の定まらない拙者にはピシッと楔を打ち込んでいる気がしました。がしかし、栗きんとんの菓子を口にした途端に気は緩んでしまいました。前段の文楽と共に、日本の秋のすばらしさを味わった一日でした。
Posted by 新茶 at 09:08│Comments(3)
この記事へのコメント
日本文化の真髄ですね♪
新ちゃんは、文化人ですね(^-^)
かっけーよ~(^-^ゞ
新ちゃんは、文化人ですね(^-^)
かっけーよ~(^-^ゞ
Posted by おかぴー at 2013年10月14日 11:59
コメントをありがとう。気の向くまま、勝手気儘な詩(ウタ)を詠まない自称詩人どすえ。空に憧れて、かっこいいでしょー。褒められて逆上せているとそのうちしっぺ返しがくるんでしょうね。自業自得です、はい。
Posted by 新茶
at 2013年10月15日 09:42

そんなことないですよ~(^-^ゞ
しっかり、人生楽しんでいて羨ましいで~す。
しっかり、人生楽しんでいて羨ましいで~す。
Posted by おかぴー at 2013年10月15日 11:02