2013年11月10日
赤猫異聞
「赤猫異聞」浅田次郎:著 新潮社 を読んだ。病床の母の脇で一晩で読んだ。消灯時間になると読むのも難しいけど、小さな明かりの下でも読み通せた。もちろん母を時々気遣いながらもです。だから今朝、日美の光悦を見た後で少し寝た。五島美術館に行きたい。戻って、この赤猫というのは火事で牢獄から囚人が解放されることをいうんですね。そして戻ってくるか否か、そこが問題なんだけどその牢屋の担当同心がいかが対処するかの話です。そしてこの文章の語りがとてもいい味を出している。終わり近くになって事の顛末が読めて、うーんなるほどって感じ入るのだけど、最期の言葉に微かに生きている母の脇で泣かされました。 ちちははのこころもて、おたのみもうす
Posted by 新茶 at 11:50│Comments(0)