2014年01月20日
タチアナとゴシック
「タチアナ・ヴァシリエヴァ チェロ リサイタル」を焼津で聞いてきた。清楚な美しい女性ですが、演奏も芸術的でした。シューマン、シューベルト、ショスタコーヴィッチを演奏しました。完璧なリズムと透明感のある澄んだ響きでありながら、熱情や抒情を引き出しています。アルペジオーネの冒頭では胸が熱くなるほどでした。シューマンは拭いきれなく未練がましい思い出をいつまでも引きずっているロマン派の情感をタチアナは「あんたにもこんな気持ちあるでしょ?」てな感じを漂わせていました。チェロだから倍加されるね。ピアノだとここまで引きずれない。ショスタコの二短調はこの現代的不協和音と入り乱れたリズムを崩れることなくサラリといや、強烈なパワーで引きこなしてしまいました。すごい音楽の構成を聴きました。やはり革命児です。
ゴシックの木俣教授のガーゴイル。中山 克の写真にも写っていたんです。ノートルダムです。建築史の勉強で習ったけど、傷みが激しいので取り換えられることは気が付かなかったね。魔除けと壁の汚れ除けは詩情のシルエットでもある。時間を費やした造形である。この樋先の造形ではコルビジェのラ・トゥーレットを思い出しました。
Posted by 新茶 at 21:05│Comments(0)