2014年03月06日
摩耶雄嵩
「隻眼の少女」摩耶雄嵩:著 文藝春秋 でした。初めて読んだ摩耶雄嵩。水干を着た少女の登場の意味がずっと解らず仕舞いだったけど、どうでもいいことだった。小さなことに振り回されてはいけないのだけれど、象徴的であることを付加しないと中心がボケてしまったので、あえてこの設定が必要になったのかもしれない。まあ勝手な推量です。時間や時がテーマかと思いきや実は怨念だね。人というものはずっと覚えているんだ。そしてそれに雁字搦めになって、身も心も破滅に向かってしまうんですね。あー怖いですね。
それにしても、ハードカバーはふとんの中では指に手に堪える。文庫本を愛してしまうのだ。ことしの冬は風邪をひかなかった。がしかし、しばらくぶりに会った人に、体と年齢(以前ノ面影ガ無い)について意見された。黙って聞いて心にしまっておくことにした。物事というものは時間が経つと違って見えるものなんですよー。なにせ、その目も時間を喰ってるんだから。
Posted by 新茶 at 08:23│Comments(0)