2014年06月05日
RPGと六道慧
「RPG」宮部みゆき:著 集英社文庫を読んだ。パソコンで仮想家庭を演じていた家族、それを見ていた本物の家族の反応がテーマです。唯単に面白いからと思って遊んでいる事が他人には、とんでもない悲劇である場合があること、現代ではそのようなことが往々にして起きる。自分達のエリア以外を無視することによって、自由を獲得したと錯覚する。すべての行為は全てに影響していることを学習することを放棄した結果である。先ほどゴミを集積所に置いて来たけど、カラスが網を外して付近にゴミが散乱していた。要するに、想像力、注意力の欠如、放棄なのである。他人と一緒にこの地球上に棲む以上は、多少の配慮をして生きるのがマナーなのである。だんだん何処かの国の人間のウイルスが染み込んできたみたいな気がする。
「星星の火」御算用日記 六道慧:著 光文社時代文庫も読んだ。もう順序はどうでもよくなって、「石にあらず」より4冊も前です。越後の春海藩の世継ぎ騒動と暗殺により、子供だけの家老達と産物を狙う老中松平信明の戦いを数之進と一角がどんな策を講じるのかが見ものである。星星の火とは、小さな火でも時間をかけて大事に育てれば大きな力を持つ火に成るのだ、という漢詩らしい。山古志村の鯉が出てくるよ。
Posted by 新茶 at 08:58│Comments(0)