2014年08月20日
北森 鴻
「邪馬台」北森 鴻、浅野里沙子:著 新潮社 を読み終わった。蓮丈那智シリーズであるが、北森氏の絶筆だったものに浅野女史が筆を加えたものである。北森氏独特の場面の往復、時間の往復、そして奥歯にものの挟まった感じ(ミステリーではよくある話)は、この「邪馬台」では本領発揮と映る。話は邪馬台国なのだが、国が無い。何故?は読んでみれば判る。北森氏の著作に登場する人物達が出てきてあー!そういえば繋がっているなと納得する。キーワードが目くるめく多い。古事記、日本書紀、骨董、古文書、邪馬台国、卑弥呼、魏志倭人伝、出雲大社、大国主命、纏向遺跡、大和朝廷、南北朝、廃村、たたら製鉄集団、吉備津神社、日清戦争、チベット、三角縁神獣鏡、など数多くが絡まって物語を縦横に走りぬける。一つ一つを自分で色を付けながらイメージしていかないとどれがどれだったか解からなくなるけど、いつの間にか括られていく。国って何?俗にいう民俗学より歴史学に近い。まあそんなところにしておかないと、遠大過ぎて眩暈がしそう。
K2から頂いた「砺波そうめん」は今迄食べた中では一番気品のある「そうめん」でした。細くてぷりぷり。同じパッケージでも生産者が違うのだ。でもこの気品の高貴さは同じです。兎に角すごい!の一言。私の中では三輪の山本と双璧です。
Posted by 新茶 at 08:23│Comments(0)