2014年10月01日
たちもり
もう10月で、このまえ1月、地球が走っている。手帳も後ろ側で寂しい。誕生日も近い。長野に行ったのは夢だったのか、段々と過去が消えてゆく、そして表紙はピンボケ。 「それでも、警官は微笑う」日月 恩:著 講談社文庫 著者の読みは「たちもり めぐみ」だそうです。知る人ぞ、知るですね。時間的観念を姓にする識者かな?この世で一番大事なものは金でなく、時です。
無骨な警官が拳銃を追う話であるが、麻薬が絡んだり、警察内部の事情、日中間の思惑、過去の麻薬自殺事件が絡んだりと色々と糸が解れません。それを力と知恵と仲間の思いを駆使して解決に進んでいきます。猥雑な池袋駅周辺が描かれてギスギスしますが、これも面白さの断片でも有ります。どんな背景での事件でも、欲望や、憎しみは同じ頭蓋骨の中での経験が生むことなのですね。風光明媚なイギリスでも池袋のサンシャイン60辺りでも同じことです。でもこんな事件に命を張って取り組む刑事は居て欲しいけれど、居ないでしょうね。この前の弁護士刑事も同じく、映画やテレビなら存在する刑事です。武本刑事はまた何処かで登場してほしいものです。潮崎の行く末も面白そうです。因みに目次は茶事のながれで、潮崎は家元の二男なのだ。
Posted by 新茶 at 08:27│Comments(0)