2014年12月01日
バッハ
「バッハ・ヴァイオリン協奏曲」ギドン・クレーメル、アカデミー・マーチン・・・&ホリガーを久しぶりというより買ってから何十年ぶりに聞いた。何故かと云えば自分の再生機では音がざわついてとても不快だった記憶があり、音楽そのものもこの下品な化粧臭とした宮廷バロックだと決めつけていたからです。アサハカでした。聞いた切っ掛けは「K2」のブログでハイレゾとかを読んだからです。もしかしたらこの音は今なら聞けるかもしれないと思い、CDプレイヤーに載せました。そしたらなんてことでしょう。いろんなことが聞こえてきました。まあ私の勝手な見解なんですけどね。一つは、クレーメルは音楽で思いっきり、ギリギリの枠を超えて弓を弾いているってこと、故のノイズなんです。バッハを自由に広げているみたいです。素人が解かったように聞こえたらごめんなさい。大きな音で聞くと見えてくるかも。それと、ヴィヴァルディーのベニスぽい海の雰囲気も過ぎります。おまけみたいなホリガーのハ短調協奏曲(1060)も素晴らしく甘く蕩けそうです。オーボエの音にある切なさを上手く操ってセンチメンタルというものを否定もせずに堂々と表現しています。あしの裏からジーンときます。いいですねー!民俗音楽のノイズも直接に惹かれますが、現代の楽器も演奏家により固有の表現がされていて驚かされます。クラシック音楽のフリークからすれば当たり前のことなんでしょう。音楽こそ神に近いのかもしれませんし、こういうのを眼前に見せられると西洋文明や文化の大きな蓄積にやっぱり驚いてしまいます。通奏低音の基壇に載った抒情です。なーんちゃって詩人にしかこんな戯けは書けません。
Posted by 新茶 at 09:27│Comments(0)