2015年01月16日

荻原 浩

荻原 浩

「サニーサイドエッグ」荻原浩:著 東京創元社 を図書館から借りてきた。以前読んだのは、「ハードボイルド・エッグ」で、これはその続編になる。タイトルからして、フィルップ・マーロウを気取って全編に気障な恥ずかしい言葉が散りばめられている。いい意味です。これはパロディーでもあるのかもしれません。またやってる、って感じ。仕事はペット探偵でこの辺からして、ハードボイルドには成れない寂しい探偵です。寂しいけど我が身に照らし合わせれば、同じです。サニーサイドエッグは目玉焼きです。ベーコンは無。でも、パルメジャーノを降れば、☆が付きます。ペット探偵とは言いながらそのペットの飼い主にその照準が当たるのは必然で、現今のペットブームで露わになる飼い主のモンペ的形相が面白く描かれています。ダメダメのエレキテルに出てくるチンピラみたいなのも荻原の物語ではレギュラーです。おもしろいです。ネットの評ではいろいろ書かれていますが、気にしないでジワーとしながらも、楽しく笑って読みましょう。



Posted by 新茶 at 08:21│Comments(0)
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