2015年01月23日

三浦しおん

三浦しおん

「三四郎はそれから門を出た」三浦しおん:著 ポプラ社 を快速で読み通した。快速なので読んだすぐあとでは、すごく頷きながら、かつ「いいことをいうねー」などと一人ごちながら次に進んでしまうので、今になってみればどこがどう面白かったのかを確認はしていないのである。ようするに全編でのしおん調の語りが面白いんです。弟さんとのやり取りも秀逸です。しおんさんの顔もエフーディの口絵写真で拝ませていただきました。眼鏡を取ればそのまま神楽に出れそうなうりざね顔の美人様でした。フフ。まあそれはそれとして、この本は書評やエッセイで成り立っていますので、本の紹介文としてはとても参考になるし、世の中にはこんな本を読んで、こんなことを考え、こんな風に生きて、文字を綴っている女性が居るんだってことを是非知って欲しいと思いました。私にとって、なにかが楽になるみたいです。

三浦しおん

2014年「芸術新潮」12月号の平等院鳳凰堂特集です。優れた和様建築の真髄の鳳凰堂は何度訪れたのでしょう。思い出すのはやっぱりボントロさんとあーだこーだと語りながら観たことです。宝物館のミュージアムで雲中供養菩薩の彫刻の芸術的高さには驚いたものでした。あー懐かしいなあ。懐かしさのあまり図書館から借りて来てしまいました。
この芸術新潮に橋本治の「もうすこし浄瑠璃を読もう」が連載されていて、「曽根崎心中」下が載っています。徳兵衛、お初の冥途までのプロセスが情感のみで語られるてしまう芸術ってのもスゴイジャンルですね。あー、あー、あーーー!これってなんなんでしょう。「止めてくれるな妙心殿」も裏返せば義理と人情で行き着く先は地獄か天国か。



Posted by 新茶 at 16:39│Comments(0)
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