2015年03月16日

藤沢周平の

藤沢周平の

「孤剣:用心棒日月抄」藤沢周平:著 新潮文庫 でした。江戸での浪人生活がまたもや始まりました。でもこのその日暮らしの中に又八郎の思い込んだ使命が浮き出されて、その潔さに読者は共感してしまいます。上手いね。使命とは?藩を守ること?いや、そうでも無いような。
 読んでいて、剣術の戦いの場面となると、チャンバラや殺陣のことは全く解からないから、多分あーではないか、こーではないか、と勝手に時代劇の場面を思い浮かべて読んではいるが、やられてられていなければホッとする訳です。又八郎がすごい剣術使いであることは読めています。剣道を少しでもやっていれば、深読み出来るのかもね。
 表紙もまたすばらしい絵です。人恋しくなる河口の暮れで、人々の声や三味の音や猥雑すべてを含んだこの時代の暖かさが伝わります。この歪みは村上豊の特有なのですが、現代人の心に響きます。



Posted by 新茶 at 08:28│Comments(1)
この記事へのコメント
狐の字になっていました。ごめんなさい。
Posted by 新茶新茶 at 2015年03月16日 13:29
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    コメント(1)