2017年04月01日

空飛ぶ馬

空飛ぶ馬

「空飛ぶ馬」北村 薫:著 創元推理文庫
昭和24年生まれの北村薫は同学年です。でも少し若い女性の主人公になって書いています。微妙な心の進展を手に取るように書きます。ちょっとした目配りや所作を文学的に、正しい日本語で描写します。直截には表現しませんだから。あれ?というときも多だ有ります。でもじわじわ時間の啓示で頷きます。すごい人です。もっと前から読んどけばよかったのかもしれません。未だ知らない作家も多分そうなんでしょう。赤頭巾はいいですよ。余談だけど、みやこわすれは天神様が筑紫に流された時「このやさしい花を見ると都を想う物思いを片時忘れることが出来る」といったのでついたという。他にも古典系の単語が出てきて面白いことこの上無しの本です。「夜の蝉」に行きます。表紙はとてもダサイです。当時でも多分。鈴元や早大文学部のスケッチでもいいと思のだけれど。



Posted by 新茶 at 15:17│Comments(1)
この記事へのコメント
文学部のあのピロティーや斜路も遠い過去になってしまいました。
Posted by 新茶新茶 at 2017年04月01日 15:40
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