2017年11月22日

西加奈子

西加奈子

「円卓」西加奈子:著 文春文庫
じゃりん子チエのシリアス版でもあるし、んー。ことばで言い表せない情景を感情をはりめぐらしている。難しいのかもしれないが、そういうふうに読まずに読んだ。ドロドロの大阪だけど、ただ古いだけの個性かもしれない。一冊目だから解らないけど、たぶんこの調子がこの人なんだろうと思います。例えば開口健の猥雑さの向こうに見える崇高な観念と高貴な生物賛歌とおなじく、大阪の泥からみえる命の強さと畏敬の念を大阪弁をこれでもか!とのたうちまわらせる文体。ここまでやれば新しい小説ではある。ジワーと読まずにいたことを後悔させるのである。



Posted by 新茶 at 19:38│Comments(0)
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