2019年05月02日
希望荘:宮部
「希望荘」宮部みゆき:著 文春文庫
離婚した杉村のその後のいくつかの事件簿です。連作なのです。相変わらず徹底的に詰めのディテールもゆるぎなく宮部の持ち味満載です。短編ですが一作ごとにこれはいいね。っと言いながらつぎに進んでいます。解説の杉江松恋さんの文体も秀逸で気に入りました。杉村三郎という人物の目と頭が事件にどう向き合うかが、杉村の存在する意味を提示しているらしい。杉江さんは宮部を上手に解りやすく描いてくれています。
Posted by 新茶 at 17:48│Comments(0)