2019年05月29日
変幻
「変幻」今野敏:著 講談社ノベルス
同期シリーズの完結編なんだって、3冊で終わりはもったいない。今野は嫌な奴をほんとにいやな奴に仕立てる。いやな奴の振る舞いを微細に描く。このいやな奴は何処にでもいてこの私のような善人を苦しめるのである。向こうからすればこっちがいやーな奴なんだろうね。相対的なんだけど、絶対的だと思い込むじじぶんの小ささに呆れてしまいました。宇田川の像が痲取に盾ついたときにぼやけていた像がくっきりと見えました。
主人公に自分を重ね私だったらこうするし、こんな時だったらこうするとか色々自分の得意技を駆使して切り抜けてやるなんて思いながら読んでいるけど、実際の自分はドジのオンパレードで、外から見れば「なんであいつはこんなにひどいんだ」と、呆れているくせに、そんなんじゃない自分も何処かに居るような気がして勧善懲悪の単純なストーリーの世界を浮揚し、遊んでいるのです。ばかだね。他人はドジをしないで順風満帆に幸せの道をまっしぐらに歩んでいます。サイボーグのようにね。
うどんこ病の垣根に薬を散布したら、次の日は大雨でした。もう一度やる?このうどんこ病の垣根の樹木の名前は何だろう。調べてみます。多分マサキでしょう。なぜこんな木を父は植えたのでしょう。このうどんこ病は年がら年中治まるときをしらないのです、やだな。植えた理由を考えてみます。
Posted by 新茶 at 09:30│Comments(0)