2011年07月22日

「東京ダモイ」

読み始めたら止まらない本です。私からしたらちょっと前のことなんだって思いましたが、今の若い人達からしたら随分前の話しなんだろうね。シベリア捕虜収容所の出来事とその60年後のミステリーです。ダモイはロシア語で帰還を指す。読後はジーンとして呆然としています。表に出てこない壮絶な過去を持った人達が歴史の中にいたことを思うと、自分の怠惰で安穏な過去が小さく見えます。現在は過去の集積の上に在るんだね。皆それなりに健気に生きてきたんだ。いい本でした。俳句もいい役を担っています。
第52回江戸川乱歩賞受賞作で、鏑木連:著、講談社:発行 です。



Posted by 新茶 at 22:08│Comments(0)
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