2012年05月01日

松本清張

松本清張
短編集2冊宮部みゆき編集の「松本清張傑作短編コレクション上」と「松本清張短編全集05 声」を読みました。清張の重さに慣れないと疲れますが、逆に読まないと物足りなくなることもあります。解説にも書いてありますが、清張はやはり動機がポイントだと思います。トリックより動機で読者を掴みます。その動機も社会性という大きな網を被せているので、決してハッピーエンドでは済まなくなります。全てが言いようのない矛盾を抱えながら事件の結末に行き着きます。宮部コレクションの中の:昭和史発掘ー二・二六事件:と:追放とレッド・パージ「日本の黒い霧」:は操られた青年将校達とGHQの戦争犯罪者追放路線からレッドパージへの路線変更に伴う黒い霧の存続を描いている。社会は常に矛盾を抱えながら解決せずに進んでゆく。今もオンナジダー!宮部は少し明るい結末を描く。




Posted by 新茶 at 17:29│Comments(3)
この記事へのコメント
結末はやっぱり明るい方がいいなぁ。
Posted by おかぴー at 2012年05月02日 10:27
深淵に考えるのは間違いではないけど、誰も避けるよな。小さくても希望や救いの光りがないと笑顔が出てこないもんね。動物にない笑顔こそ人間の希望の光りなんだと思う。笑って誤魔化して、茶化して忘れて、逃げて隠れて又、笑って明日を過ごすか?
Posted by 自称詩人 at 2012年05月02日 15:04
詩人さんは、いつも真剣に考えてるもんね。
そういう生き方っていいなぁ。
Posted by おかぴー at 2012年05月03日 00:01
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    コメント(3)