2012年06月14日
談志の落語
「談志の落語一」静山社文庫を読みました。読んだというより聞いたって感じでした。云いたいことが一杯あって、それがあてつけがましく聞こえたこともありましたが、それもまた、彼らしくていいのだと思っています。落語って一人芝居の極致っていうか、聞いてる人其々が違う場面を想像しながらも、同じ時に笑える。言葉と芝居でない身振りだけで視聴者が勝手に想像する場面を展開させて、劇を作っている。とんでもない芸能なんですね。そこではちょっとした身振りや言葉、声の加減で色々な場面になる。抽象と記号に拠る演劇です。この辺の掴み方が談志のすごさですね。徹底した考察がなされている。プロフェッショナル!一を読んだだけでもこれだもんね。
Posted by 新茶 at 08:30│Comments(0)