2012年09月16日

新聞記事と「訣別の森」

新聞記事と「訣別の森」
9月15日の静岡新聞コラム「再生のシステム」隈 研吾
使い捨てで成り立つ工業製品と建築の違いを明確に伝えながら、この「再生のシステム」のネットワークを築けないと過去と同じ過ちを犯すだろうという事。私なりに話を拡げてしまえば、現存する建築も大事に生きながらえる方法探るべきなんじゃないか?って思うのだ。過去に対する尊敬の念は言葉や記念碑で表すのではなく、実物で示すべきなのだ。

新聞記事と「訣別の森」
「訣別の森」末浦広海:講談社文庫:第54回江戸川乱歩賞
救急ヘリと知床の自然保護の話、で全く似か寄らない題材が結合して壮絶な事件になる。事件の推移も非常に面白く、止まらなくなってしまうのだけれど、発端の事件が鍵を握っている。多種多様な題材が登場してぐちゃぐちゃになりそうなところをまとめる力は特筆ものです。
 「感情を優先させて悪い?人を愛するのに、合理性が必要なの?」って主人公の彼女が、主人公の以前好きだった女に言った言葉が頭に残った。当たり前の言葉だけど、読後にその場のシーンが思い出された。



Posted by 新茶 at 13:50│Comments(0)
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