2012年11月12日
ソロモン
宮部みゆき「ソロモンの偽証・Ⅰ」を読み終わった。このところいろんな行事や家のゴタゴタで空き時間が少なくなったので、進み具合は牛歩のごとくである。それに単行本。重い740ページでしたがこれがⅡ・Ⅲと続くのだ。思いやられるのではなく、ワクワクしてしまうのだ。こういうのは宮部の成せる技でもある。大津中学に似た事件が発端である。Ⅰ部の中でも3人が死ぬ。何処にでもいる人、何処にでもある景色のなかに蠢く感情が、傷つけ合ったり、優しさを確認しながらも前(解決)に進もうとする。本当は優しい人ばかりなのに、強がりや虚栄、弱虫で繊細なのに仮面を被って自分を壊して、他人まで壊してしまい大きな事件膨らんでしまう。他人を憎んだ末の結果は自分をも傷つけ、憎まざるを得なくなる。中学生達(涼子、健一、まり子、行夫達)は如何なる行動を取るのだろうか。子供も大人も策や行動は違っていても感情は同じである。誰しも読んで欲しいのは、時代や年代が変わって、世の中のコミュニケーションの形がどんな形になろうとも、心や気持ちと云うものは変わらないってこと。Ⅱ・Ⅲに期待、ワクワクである。
毎週おなじみの静岡新聞日曜版の晶子百花繚乱。
わたつみの底つ海草芽をふくにひとし心は君に見えなく 『常夏』
どうしようもなく沸きあがる思いを海草に喩えて、伝わらないモドカシサを謳っている。海面までは届くけど、地上の君へは届かない。届けたいのに大きな障壁がある。海底の根を断ち切って海辺に打ち上げられば届くかもしれない。それにしても古典的な謳い方が雅に仕立てているらしい。確固とした晶子の表現で原始的情熱が美しくて、汚くないのがいいね。
追記:11月23日(金)の焼津でチーフタンズの公演に行く。帰ったら感想を書きます。一緒に行きたい人がいたら私に言って下さい。ケルト音楽なのだ。知らなければネットで調べてみて下され、ヘエー!となるから。
Posted by 新茶 at 09:18│Comments(3)
この記事へのコメント
英雄の書なんとか文字は空を使って
読みました。
最初からちょおとこのソラがひょっとして
と思っていましたがやっぱりという感じでした。
作家はそこをうまくごまかしながら進みましたが
最後に。感想はとくにありません。
ちょおと長いというのがしいていえば。
読みました。
最初からちょおとこのソラがひょっとして
と思っていましたがやっぱりという感じでした。
作家はそこをうまくごまかしながら進みましたが
最後に。感想はとくにありません。
ちょおと長いというのがしいていえば。
Posted by K2 at 2012年11月12日 14:12
英雄の書なんとか文字は空を使って
読みました。
最初からちょおとこのソラがひょっとして
と思っていましたがやっぱりという感じでした。
作家はそこをうまくごまかしながら進みましたが
最後に。感想はとくにありません。
ちょおと長いというのがしいていえば。
読みました。
最初からちょおとこのソラがひょっとして
と思っていましたがやっぱりという感じでした。
作家はそこをうまくごまかしながら進みましたが
最後に。感想はとくにありません。
ちょおと長いというのがしいていえば。
Posted by K2 at 2012年11月12日 14:13
PC調子悪くダブりました。すいません。
Posted by K2 at 2012年11月12日 14:14