2014年10月04日
佐藤 雅美
「物書同心居眠り紋蔵」佐藤雅美:著 講談社文庫 久々の佐藤雅美でした。前は「宿尻」こんどは「居眠り」とダメおやじが好きです。気が休まるんです。でも佐藤雅美ですから、時代考証はめんみつを極めて、この時代に居るかのようなリアリティーを見せてくれます。のほほんもこのリアリティーがあればこその読者の頷きであると思います。微妙な心理の綾も背景や言葉が創っているのでしょう。単にダメおやじではなく、いい人だけでない人の在るべき姿を描いていると思います。シリーズなので、次の隼小僧を探します。表紙は村上豊。すごいね。
Posted by 新茶 at
10:55
│Comments(0)