2015年06月12日
浅田次郎の椿山課長
「椿山課長の七日間」浅田次郎:著 朝日文庫 を読みました。浅田節満載ずるいくらいの涙の嵐、なーんちゃってどす。死んでしまったけどまだ其方には行けない魂が、現世で違う人間となってやり残したことをやる物語です。この発想自体が浅田の家族とかひととの繋がりだとかに対して一過言あるんだなーてなことが判ります。働き過ぎで死ぬサラリーマン、交通事故で亡くなる少年、誤射で亡くなるやくざの親分この三人がどんな人間に成り代わって、この与えられた追加時間に何をするのかが、読んでのお楽しみ。どういうわけかこの三人がからんでくる?いや絡んでいたんですねー涙と一緒に面白いですよ。エー!ありえないを繰り返すけど、傑作です。
Posted by 新茶 at
16:33
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