2019年09月13日

ビョルク2



「フクロウの囁き」サムエル・ビョルク:著 ディスカバー文庫
暗い北欧の暗い事件に暗い闇を持った刑事(捜査員)達が悪戦苦闘しながら立ち向かうストーリーの2弾目である。動物愛護団体とか自然派という名目で徒党を組み、自分のいい加減さを棚に上げて他人に責任を押し付けるヤカラは、何処にでもいるようだ。自分も何処かにそんなところがある。この地球は唯一のもので、奇蹟の塊であるという持論(二つとしての存在はありえない)を突き進めると人間さえいなければって思うわけですから。しかし怠惰な弱いテンションの私はまあこんなでいいかって思ってもしまうのです。
 班長のムンクが何故こんなくらい知に住み込んだのだろう、ちきゅうにはもっと暖かくて明るい処があるのにと呟くます。其処には其処の何物にも代えがたい良い処が在ったのでしょうが、不思議ですね。二冊とも暗い北欧だったので、次は少しヨーロッパから離れます。
 ところで、小説の登場人物ってのは心が病んでる人ばかり出てくるね。まともな人って居ないけど、まともだとお話にならないからかな?今頃キズイテゴメン読む人もそう?弛緩した日本の藤枝市で、世界を実感せずに怠惰に生きていますので、そのうちしっぺ返しに逢うのでしょう。
  


Posted by 新茶 at 08:22Comments(0)