2011年06月12日

ジョサイア・コンドル

「暁英」贋説・鹿鳴館 北森鴻 著(徳間文庫)を読みました。以前この作家のことを書きましたが亡くなりましたので未完の作品です。とてもよくこの時代背景が描かれています。日本が背伸びをしなければならなかったこと、建築家と社会の絡みなども含めて、未完ながら感動させられました。コンドルの弟子たち、辰野金吾、片山東熊、曾禰達蔵、左立七次郎ももちろん出てきます。肝心な人物、井上馨、反骨の画家河鍋暁斎が鍵を握っています。建築史もこんな風に勉強したら面白いなって思いました。なお東熊の読みを私はカタイって習ったような気がするんだけど、はっきりトウクマと書いてあります。暁斎の読みもキョウサイです。  


Posted by 新茶 at 21:06Comments(0)