2012年08月24日

しゅららぼん


「しゅららぼん」万城目 学 集英社
明日の予定の琵琶湖を舞台にした、万城目学の(私としては4作目の)「しゅららぼん」です。竹生島を検索していたら万城目が出てきました。早速書店に直行、在庫無なので、古本屋と図書館を巡ってようやく岡部の図書館で借りられる事に相成候。万城目のハチャメチャな設定は免疫(荒唐無稽なマンガ、冗談とあほらしさ)になっているので、戸惑うことなく速やかに(2日間)完読。石居麻耶のイラストも何処かにパロディーさを秘めていて、万城目のこのミョーなムードとはJUSTです。場面をイメージする時にはこのイラストのタッチは大いに参考になります。ネット内の書評は芳しくないのもある(落ち着いてちゃんとイメージ作ってから読み進め!と私はこれ等の無知な輩に進言するのだ。)が、これはこれでスンゴク楽しかったでごじゃる。淡十郎のキャラの設定がいい。ドタバタがしっかりと話をつなげている、これが出来ているのは宮部様としおん様どすえ。そんで舞台の石走はもちろん架空。「石走る」を検索すると、出てくる出てくる。近江の枕詞、万葉集、賀茂真淵、岡部氏、そして仮宿まで行っちゃいました。まあ何でも繋がりゃあいいってもんじゃないけど、親しみが湧いたことは確か。大津の高校のこともあるしね。兎に角、古代から中世にかけては琵琶湖周辺は大層賑やかなエリアだったんでしょう。琵琶湖は水の神様が居られるようです。大阪、京都、奈良、石走(彦根?)と舞台が移って、さて次は何処の神様?  


Posted by 新茶 at 09:16Comments(2)