2012年09月23日

女と天体:本と新聞


 辻村深月の「鍵のない夢を見る」を読んだ。直木賞受賞作である。賞は私にとって意味は成さないからフーンである。しかし女というものを突きつけられた本である。5編の中の「芹葉大学の夢と殺人」は濃厚。全編に渡って、小さな心の揺れや一言では表現できない辻褄の合わない妙な思考や行動を、読者が同調出来るかのように忠実に描いている。しかも女という匂いまで付けた細密画のように。

右:9月23日(土)静岡新聞の切り抜きから
 晶子百歌繚乱26

 何と云うみなつかしさぞ君みれば近おとりして恋ひまさるかな       「夢の華」

 
なんとまあ、おなつかしい。久しい時間をおいてつくづく見るあなたには失望してしまうのに、それでいてなぜか、いよいよ恋しい-----が現代訳
これまた晶子特有の情熱女の歌である。恋や愛の心持を余すところなく語り、一途に生きようとする女という人間?を描いている。すべての行為の根底に愛、恋を置いている。いよいよ恋しいーーーは深みに嵌る恋の加速度まで読めていい。
中下:納得!科学ニュース
 30日は「中秋の名月」
 旧暦8月15日の名月も、今年は9月30日だそうです。「中秋の名月」という名前がとても日本的な風情で気に入っている。月の海という黒っぽいところは玄武岩なので黒く見えるそうだ。月の模様も優劣を想像させないウサギが一番ノドカ。
左下:サイちゃんの星空散歩
 北極星、北を示す重要な目印
 今まで北極星をしかと見たことが無かった。澄んだ夜空に気が付いたら、カシオペアを探してみようと思わせる記事です。夜空を見たらこの記事を思い出すかなー。
上:書評の「金星を追いかけて」
 書評なんだけどヘーと読んでしまった。天地明察みたいだなって思いながら、6月6日の「日面経過」が過ぎ去ったことを私は悔やんでいる。昔、世界中の天文学者が協力して、太陽系の大きさを観測していただなんて驚きでした。エライナー。次は2117年だそうだ。タブン、ミンナイナイネ。

この宇宙、地球上、いや身の回りでも解らないことがいっぱいあるってことだね。興味は尽きません。
  


Posted by 新茶 at 14:37Comments(5)